初めてキスをした夜 雪が舞う鄙びた駅のホームで恋に落ちて以来 心は犬釘でしっかりと打ち付けられたレールのように動くこともない そのことをあのひとは知らないし 望んでもいない 暗闇のなかで目が覚めて 部屋に誰もいないことを確認した 二重硝子の窓はき…
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