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十代の頃によくラジオから流れた歌のタイトルがわからないまま何年も過ぎて つまり私は知らない歌を口ずさんでいる 反復するシンセサイザーの音色 大好きな知らない歌

 
同じ頃に、初めて男の子と二人で映画に行った イギリス人の母と中国人の父を持つ彼の名はとても複雑で 私は正しく発音することが出来なくてすぐに忘れてしまった 私は彼がどこのハイスクールに通っていて、誰に私が載っているアルバムを見せてもらい、何処で私の電話番号、それも自宅の番号を手に入れたのか、結局わからず終いで、映画は長く退屈だったけれど、市内で一番の中華料理店で食べた食事はとても美味しかった (バナナの天婦羅を食べたのはその時と、ホーチミン市のレストランだけだった) 
 
知らないことと忘れたことは、双子みたいに似ていて、雌雄のように異なる
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