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海へ行き 骨を集めていた 鳥の骨ばかりが打ち寄せられた砂浜は ひどく生臭かった 肉や内臓は多分 何かに食べられてしまったのだろうが まだ羽毛がところどころに残っていて かろうじて形を保っている骨を拾っては 布の袋に入れて また次の鳥の骨を探し求めた

じきに雨が降り出すのだろう 湿った潮風が肌にまとわりついている

靴の中に砂が入るのが嫌で 摺り足で歩いたり 大股で歩いたりした からからに乾涸びた嘴は 水に浸けても戻らなかった
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