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ジョイントに火をつけて 大きく煙を吸い込んだ君の唇が 私の唇に近づく それは 身体に毒だからいけないと 止めるのも聞かないで 頭を引き寄せると無理矢理 私の口の中へ煙をゆるゆると吐き出した 触れるか触れないかの距離が焦れったくて 私は罪を犯してさえも 快楽を選んでしまう 痺れる 甘い感覚 君の熱さが 私のなかで激しく燃えあがり もう何も考えられなくなる 唾液が伝うのも厭わずに 絡まっては 離れて 重なっては 揺れて 窓の外に欠けた月が見えた 瞬間に私は独りで自宅の部屋のベッドのなかで 酷く汗をかいているのに気づいた 君はもう この世界にはいないことも

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