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その門はこれまでに何度か通った 無機質な鉄筋製の兵舎と練兵場の奥にある 普段は立ち入れない扉の向こうへさえ 1度は足を踏み入れたものだった 私は国家を守るという壮大な夢を抱き 入隊志願したのだが おまえの肩では 銃は持てないと追い返されてしまった 今では懐かしい話ではある

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