125

眠れば朝が来るし 雨戸を叩くのは ただの風だし 通り過ぎてく光は 車の前照灯だから なにも怖がらなくて良い 胸の痛みは若さゆえのつらさだから あとしばらく続くけれど 一度も恋に落ちない夏を過ごすよりも ずっと佳いことだから もう少し 耐えて わたしの心はもうほとんど擦れてしまって 今では冷凍した思い出を 時々解凍して食べてるだけ 押し花に出来たら良かったのにね