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空襲で焼け野原になった街のなかで 呆然と立ち尽くす夢ばかり見ていた幼少期のことを 今でも屡々思い出す 金色の縁飾りがついた軍服を着て 短剣を携えていた高祖父は 何処へ行ってしまったのだろう もう写真すら 残ってはいない

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