2015-06-26 132 Fiktion 桃色の象がゆくのは 雨の午後 彼女の細い指を想いながら揺られている 突き上げてくるのは 乾いた身体で 満たされぬ器に水を注ぐ あなたの笹舟が 澄んだ河を流れてゆきますように