2015-08-31 198 Fiktion きらきらと揺れているのは ただのビニール 夏の夢を詰め込んだ 無色透明の指定ゴミ袋 色とりどりの予定が透けている ただのゴミ わたしはそれを拾いにゆく クルマバソウの茂みを掻き分けて 拾いにゆく 河に流しても良いのは 叶った夢の煌めく欠片だけ