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世界の果てを流れる河は

夏になれば枯れてしまうので

渡し守は薔薇の咲く谷へ避暑に出掛けている

どれだけ激しい風が吹いても
どれだけ強い陽射しが降り注いでも
寝惚けた蠍に気をつけていれば
砂漠の楽園は絶対に安全

足の甲に描かれた花の名前を
教えてはもらえなかった
名前などないのかもしれない
根無し草に咲くちいさな花

いずれ消えゆく短き命



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