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何も迷わない この街は秩序の中で動いている 間違いは起こらない この街にいる限り ちいさな地図を片手に歩いていけば たどりつくから 信じて

目的地がない 高い空の上から見降ろす碁盤目の通りは整然と並び 飛び降りるための 白い土だって用意されているのに 何も迷わずに来たはずだった いまその場所から 目指す場所を 失って
何事もひとりで出来るのだった 選ぶことも 拒むことも

暗闇のなかで 光が射す 溢れだす音 機械がつくりだす雨垂れの音 

僕は何もつくりださない
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