249

夕方 信号待ちで立ち止まる 横断歩道のむこうに 立っているわたし自身 行くあても無い 若くて 健康であった日々 いま 呼吸をしている この瞬間は 過去であるのか 夢であるのか 或いは現在であるのか 突然わからなくなり 来るはずもないのに 20世紀少年の来訪を 待ち侘びている 定められているかのように