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雨が降りそうな午後4時前 レースのカーテンを引くと薄暗い部屋のなかに 春の予感が澱み ソファのうえで 少しだけ泣いた ソニック・ユースの "I Love You Golden Blue" が流れていたので

 


Sonic Youth - I Love You Golden Blue

 

通り過ぎてゆく人生の温度を 心地よく感じる ただしい愛しかたを未だに知らないのに 齢ばかり重ねてしまった 失われた時を求めるのは滑稽なことだろうか 誰にも笑う権利など無いはずなのに ずっと繋がっていることが不可能であるように 戻れない日々は永久凍土のした深く流れてゆく 同じ水脈をゆけたらば佳いのに

 

蒸発するたび あなたは辛い雫になり わたしの頬を 濡らす

金属的な曲線を描きながら

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