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街宣車が走るので 凱旋門を思い出した ついでに 日本から撤退した化粧品店のことも

真っ赤なグロスと マニキュアを塗り おまえにはまだ 早過ぎると窘められた 夏だった わたしはホテルのベッドで 乱痴気騒ぎ 誰かが歯で開けたバカルディを飲んで 枕は灰だらけだし シーツはワインの染みだらけ 当然 クリーニング代を請求されたのだけど それはそれで 楽しい休暇ではあった