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サイレンが聞こえる

窓の隙間から吹き込む風が カーテンを揺らす 清潔なシーツに取り替えられたベッドは わたしの心を落ち着かせてくれる 消毒液のにおい 囁き声 肉体のかたちを保ったまま わたし自身は液体のように流れ出してゆく いつか何処かへ消えた あの子が戻ってくるだろう
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