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小人ばかり7人も要らないし 魔女は来ても 王子さまは来ない そんなもんだろう

すれ違いざまに わたしは爽やかに微笑みながら労いの言葉をかけ ついで なにかを言いかけるように 一瞬躊躇って その場を離れる 特に意味もなく だって人違いだった

林檎は昔よく聴いたけど 最近はそれほど 今でも好きなんだけど 昔の曲ばかりでね

あの人に似た人ばかり 恋してしまう 一重まぶたの切れ長の目に 鋭い視線に射殺されてしまう ああ!しあわせ 子宮が疼くような感覚 わかるかしら あの人で満たされたい 肉体のもつ熱を感じたい もっと激しく

何人いたって同じことなのよ 一番奥まで来て 深く愛してほしい 眠ってしまう前にはやく