2016-07-29 531 Fiktion 歩きくたびれた街角で ふたりは小さな喫茶店へ吸い込まれ 塩豚を食べた まるでミラノに来たみたいだった 行ったこともないのについ歩きすぎてしまうのだ いつでも 楽しくて どんどん進んでしまう 異国で道に迷ったときは もうほとんど諦めていたけど なんとかなってしまう だから歩きすぎる それはとても楽しいのだけど ほんとうに彼女はミントソーダを飲み 僕はカイピロスカを飲んだ 窓から山のうえに入道雲が見えた 夕立がすぎるまで しばらく一緒にいられたらいいと思う