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ヴォトカ流れる河のほとりで

Das Tagebuch der Lily Mercury

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 舞台は1951年のサイゴンとあるので フランスから独立後でベトナム戦争がはじまる前のことだ歴史には疎いが 上流階級の家庭においては ヨーロッパ的な優美さと アジアらしいしなやかさが融合し 美しい時代だったかもしれない 映画自体は1993年にパリ郊外につくられたセットで撮影された

 

わたしはパパイヤを 熟れたパパイヤの実を 幼いときに何度か口にする機会があったが あまり美味しいとは思わなかった それよりはランブータンマンゴスチン 竜眼やライチが好きだった 中身が白くて つやつやと瑞々しい果物が好きなのだ 青いパパイヤの実は 実も種も白い それは初めてみる美しく 奇妙な果物に見えた

 

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デュラスの『愛人』はそれよりもっと昔のサイゴンが舞台だった 私がホーチミン市を訪れたのは21世紀になってからだ 街中バイクだらけ 米紛麺に食べ飽きてフレンチを食べに行ったのに なにもかもが香草の味がした 映画のなかでも メイドのムイがとても美味しそうな料理を盛り付けたり 運んだりするシーンがあるが たぶんそれらも香草の香りがするのだろう 夏の夜 扇風機だけを回しながらみると 少しだけベトナムの街を思い出せる気がする 爆竹があちこちで鳴っていた

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