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ヴォトカ流れる河のほとりで

Das Tagebuch der Lily Mercury

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毎年この時期は 暑いので家にいるか 避暑へゆくかしていたのだけど ちょうど古本祭が催されているのを思い出し 足を運ぶことにした 以前から一度行きたかったのだけど すぐに忘れてしまうので思い立ったが吉日 雨上がりの杜は ぬかるみ 風が吹くたび 木々が笑うように音を立てながら 水滴をしたたらせた

探している本は見つからなかった 代わりにある外国人女優の書いた本を買った 今日この手の本は アイドルや モデル スタイリストも数多く出版し 写真を多用したフルカラーのページは見ているとわくわくしてくる 大抵 彼女らの持ち物や服が 何処で幾らで買えるかちゃんと書いてある親切さ! 真似して買うだなんておこがましくて出来やしない
しかし1930年代に活躍したハリウッド女優は そのエッセイに何を書いているのだろう 彼女の経歴から 狂騒から戦乱へ向かった時代を思う 同時に戦火ですべてを失った いや 奪われた 先代を思う
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