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ヴォトカ流れる河のほとりで

Das Tagebuch der Lily Mercury

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透きとおったままで 深みまでゆけるから 何も恐れずに溺れることが出来る 明るさ ちいさな魚が足元を泳ぎ去る ほとんど奇跡みたいな島で

 
 
かつて夏を共に過ごした恋人たちはみな泳ぎ方を知らなかった そもそも浴槽以外の水中に浸かったことすらないと言うので 河を歩いたり 蟹や魚を捕ることをしなかったのかと訊くと 黙って森の中へ歩いてゆき それきり二度とわたしの前へ姿を現わすことはなかった 残念なことだ こんなにも美しい世界の一部に触れないでいることは
 

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