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日に日に弱ってゆく姿を見るのはつらい 花瓶に生けた花は 取り替えたら良いけれど あなたはあなただというのに

わたしも あなたも 代わりなんか幾らでもいる 唯一無二の存在と言われる才能ですら 無ければ無いで 人々は新しい偶像をつくりあげて提供するのだから 歯車も螺子も幾らでもある なにも心配しなくていいよ どうせみんなすぐに飽きて 忘れて行ってしまうのだから

夜な夜な涙を流しても誰も気づかない 枯れた花には気づいても 枯れないことには気づかれないのは何故だろう
それはよく出来たつくりものなのに

あなたの代わりはいるけど あなたはあなたしかいないというのをどうしてわからないの 歯車にも螺子にもならなくていいから 生きていてほしいのに 無責任にわたしはそう願う なんの保証もない世界で 昨日捨てた花は 花弁が歪んでいて わたしはその縁が好きだった
好きだったんだ 
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