561

波と太鼓 潮騒 砂浜のうえを裸足で 走りながら 沈んでしまった太陽の名残を惜しむように いつまでも 水のなかにいた 震え 歯を鳴らしながら それでもまだ 遊びたくて

 

いつかの夏 わたしは一生分くらい泳いで 友達と一緒に小舟に乗りちいさな島へ行ったり 木陰で動物に触れたりして ずっとそんな日が続けばいいのにと思っていた 段々と短くなってゆく日照時間が ひどく恐ろしかった いまでも少し怖くて 夏の終わりが悲しいのは たぶんそのせいなんだと思う

Remove all ads