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ヴォトカ流れる河のほとりで

Das Tagebuch der Lily Mercury

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綺麗な白身の魚を食べた 寄生虫や鮮度の不安無しにそのまま頂けるのは嬉しい 日差しが降り注ぎ 水面の輝く海から水揚げされ 鱗をきらきらさせながら届く新鮮な魚は 死んでいるのに美しい

 
海を知らずに育ったひとは 魚嫌いだった 好き嫌いは誰にでもあるから 仕方ないけれど  あんまり魚のことを臭いだの 不味いだの 気持ちが悪いだのと罵るもので 一緒にいるのが辛くなり 森の奥で はぐれた振りをしてひとりで帰ってきた (でも ご心配なく 彼はあくる日には赤ずきんちゃんを見つけたと 嬉しそうにSNSにあられもない写真を載せ ふたりで騙した狼を殺して食べたのを知っているから) (そういうひとたちもいるのよ) 
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