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ヴォトカ流れる河のほとりで

Das Tagebuch der Lily Mercury

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スポットライトを浴びることに憧れていた
ステージを眺めるよりも 立ちたかった そういうのは大人になってから 勉強が済んだらしなさいと言われて わたしはやっぱり どの機会が正しかったのかわからない 手首を切ったのは死にたいからだったけれど 死ぬためではなかった そのためには縄を用意していたから

24歳のとき 好きだった人が死んだ
27クラブに入った彼を追いかけたくて わたしの27歳は 自殺未遂の連続だった 人生の一番いい時期という謳い文句を信じない 青春のきらめきを失った日々の自由のさなかに絶望した朝も 昼も 奈落の底で あらゆる可能性と引換に諦めた夜のことを呪った
それでも 明るくなる日というもので
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