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ヴォトカ流れる河のほとりで

Das Tagebuch der Lily Mercury

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北国より青い小包が届いた 金色に塗られた薄い金属製の飾りが 鳥と花の模様のタオルに包まれ それと一緒に綺麗なクリスマスカードが入っていた 木の葉のかたちをした飾りは枯葉のような曲線を描きながらくるくる回って とても楽しい気持ちになる

食糧品店の店員や 飲食店の給仕たちが揃ってサンタ帽をかぶらされている 今日一日でジングルベルは何十回 何百回 繰り返されただろう 主はまだ来ないし 悪趣味な色合いのイルミネーションが輝く通りに樅の木は植えられていない ああ なんて楽しいんだろう! 調理台の前に立ち 肉切り包丁で赤い肉をさばいてゆく男の頭にもサンタ帽 あたしは肉が焼けるのを眺める なんてわくわくするんだろう 主賓が来ない誕生日会 ね 誰か誘ったの? えー知らない 死んだことにされてるんだもん いいよそれで どうせ来ないから
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