2017-01-27 713 Fiktion パリを目指すのは 生きているひとに会うためではなく 墓参りをするためだから ある意味ではいつでもいい わたしの都合さえあえば 彼は石碑の下に眠っているから たぶんずっとラ・セーヌ わたしはそのほとりで迷子になった シャンゼリゼからはるか遠く 全然知らない通りで パリにいるということしかわからなかった 夜ごはんには間に合わなかったけど 代わりにラムのステーキとアイスクリームを食べた まだお酒は飲めない歳だった