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寝台のうえ 電燈のした 染みだらけの天井 乾いたが しなやかな肉体 短く整えた爪の指でおまえの髪を梳く わたしは毛布をかけながら 頸だけを動かして口付けを交わす 冬のおわり 春のまえ まだ固い花の蕾が幾多も増えたけれど 未だに庭の雪は白い

おまえの指がわたしの口腔で動く 歯をなぞったり 舌を摘んだりする もうどうにでもしてくれたらいい 窓のそと 森のなか 父も母もまだ帰らない 陽が暮れるまであと少し 暖炉に薪をくべねばならない どれだけ深く繋がれたとしても 混じり合えない血を分けた恋
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