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ヴォトカ流れる河のほとりで

Das Tagebuch der Lily Mercury

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女給時代に支配人が言った「アイキューハチヨン」という言葉が忘れられない 今度は 騎士団長が殺されるというし わたしは車屋でだって働いた 鈍間 白痴と罵られ 神経がすり減ってゆく 「お客さんにねぇ 話ふられたら返さなきゃ駄目だよ ちゃんと新聞読んでさぁ」「はぁ」「例えばさぁベストセラー 出たじゃん?アイキューハチヨン」 と支配人は言った 逆立つような神経はもう無かったし わたしは店を辞めた

 

空になったロッカーを開けた同僚にだけ わたしはごめんねと言った もう7年も前のことだ

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