2017-02-26 743 Fiktion あなたの朝陽とわたしの夕陽を共有している昼過ぎ ひかりは濁りながら沈んでゆく 知らない歌ばかり聴こえる部屋で 花瓶から溢れ出したちいさな花は秘密の色をしていて可憐だ わたしは窓から渡り鳥が飛び込んでくるのを待ちわびている 寒さで指先が冷えるのも厭わないで