2017-03-30 775 Fiktion 他人の痛みを解ったような気になる高慢さと 理解させようとする傲慢のあいだで 愛するひとの望む答えを さも心からの願いであるというように思いながら生きることを 幸福なのだという 「でもそれって本当なの」 「もちろん」 「あたしがどんなに傷ついているか知らないくせに」 「いやいや わかっていますとも」 「嘘よ」 ところであなたは誰なんです?