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砂利道をゆっくりと歩いた 昼下がり 風がすこし強い そういえば今年は春一番を聞かないうちに季節が変わっていたんだ

木枯らしのことも知らなかった 知らない間に年が明けていたんだった

 

声を聴きたい そう思うけれど なにも話すことがない 聞きたいこともない 電話は好きじゃない 次にいつ会えるかだけ教えてくれたら切ってくれて構わないとさえ思う でも あなたの声が聴きたい

 

雲雀が歌うように 風が轟くように 蜂が花から花へと飛ぶように 雨粒が窓を叩くように 木々の枝葉が揺れるように 河が流れてゆくように あなたの声が聴こえたらいいのに

あなたの声が聴こえたらいいのに

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