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ヴォトカ流れる河のほとりで

Das Tagebuch der Lily Mercury

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汗ばんだ肌は永遠に乾くことがないかのように蒸し暑く湿っている 土で塗られた壁は冷たいが しばらく触れていれば体温がうつってしまう とにかく暑いのだ ここでは日が暮れるまで外に出る者はいない どれだけ格子の向こうで揺れるブーゲンビリアが涼しげに揺れても 荒地で本当に揺れているのは蜃気楼なのだ わたしはアルマイト製の器に注がれた水を飲んだ それはぬるくなった海水だった

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