2017-06-09 846 Fiktion 古い手紙を読みながら 誰も不幸にしなくて済んだことを喜び 救いようのない愛の言葉を それでも愛しく想う 冬だったか 夏だったのか 夜の駅で抱きしめたいという彼の申出を拒んだことは 間違ってはいなかった 後戻り出来ないほどの烈しさで身を焦がすには早すぎたから