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わたしは流れている 流されるのではなく 自ら流れている 水ではない 浮かぶ木の葉やあぶくでもない 流れているもの自体がわたしだ 時折とても強い力を感じる それは重力 あるいは引力のように当たり前に存在し 疑うこともない力だ 或いはそれが運命なのだろうか 砂場に落とした磁石についた無数の砂鉄を洗い流せないように わたしは流れている とても烈しく 熱をもつことも 記憶することすらも忘れて 意志だけが知っている行先へ

 

流れる

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