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湿り気を帯びた夜が音を立てながら流れてゆく 後悔なんてなにもしていない 正しく 別れを告げるということを成し遂げたから それで充分だった

さよならを教えてとは言うけれど いい加減に学ばなくてはいけない 誰も正解を教えてくれないのは 知らないからなのか はなから間違いなど無いからなのか 蒔いた種は刈り取らねばならない だけど刈り取る方法まで知らされてはいないから 鎌はいつでも磨いておくべきだと思う