2017-09-10 939 Fiktion 芝生に朝露が残っていたので そのまま靴を脱ぎ 裸足のままで歩いた 湿った草の温度と動物の匂い 太陽が遠くの山の端から登りだしている 静謐と黎明のひととき 鮮やかさはないが 色彩が明瞭であるということ 空は澄み渡り 雲のひとつもない