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本当に誰でも良かったのだろう 諦めることに慣れて譲れないものが無くなった 生活と身体に以外に守るものがない そして実はみんなそうだろうとさえ思っている

望めば願いは叶うだろうに なぜ望まないのかと言われても上手く返せない 必要としていないから つまり望んではいないからなのだけど そうしないということが 社会生活を営むにあたり既に異質であること 個性は求められていない場に於いては あるべき姿であらねばならない そうするためには誰でも良かった 妥協だけだ