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わたしのなまえをただしく呼んでほしい それがなにであるか既にご存知のはず まだ憶えているならば

 

ケルキパの山に初めて雪が降り その寒気が麓にまで届いたような寒い夜だった あなたは長い黒髪を頭頂部で束ねて まるでサムライのようだった 若さは単純に美しく 未来は闇の中で煌めく

 

温かい腕のなかに身を委ねることは とても心地よかった 何処までも果てしなく沈んでゆくように 安寧そのものだった

あなたは額に口付けをして 女に新しい名前を与えた そして それこそが本当の名前だった

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