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あの日からもう2年の月日が流れて わたしはあの人が何処か遠くの街で生きていることしか知らない 健やかに暮らしを営んでいたら佳いと思う

 

いつかの誕生日 お祝いには何が欲しいかと聞かれたのに 答えられず戸惑っていたら ー本当は指輪がほしかったけれど 彼はまるで素寒貧だったー 僕の骨が欲しいかと言われたので わたしより永く生きてほしいと頼んだ 彼がきちんと約束を守ってくれますように