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久々に歩いた道は 夏に秘密を共有した通りだった 普段は忘れていて なにかの拍子に思い出す そういう場所が年の数より幾つかある 彼らが誰かにべらべら喋っていなければの話

 

このところ立て続けに知人が週刊誌に掲載されたが ひとりは不名誉な醜聞であったのでとても不愉快だった 誰にでも言いたくない秘密のひとつやふたつあるだろうに 世の中はちっとも単純にいかない

 

大学の正門前を歩きながら むかし習った言葉を思い出した „Alles in Ordnung“ 万事オーケー すべては秩序のなかに わたしはその状態であることを好ましく思うし 常に望んでいる

 

通りで共有した秘密のことを忘れろ

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