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「きっとまた会いましょうね」 わたしたちは固い握手をして別れた その女の皺だらけだが白く美しい手は 90歳で死んだバプチャと同じく 余分な肉こそないもののある種の柔らかさがあり すべすべしていた 年寄りの手は大抵乾いている わたしもいずれそうなるのだろう 警笛が鳴り扉が閉まるとメトロは動き出し 彼女は見えなくなるまで窓から手を振り こちらもプラットフォームでそのように手を降っていた

バプチャの手は 彼女が死んだとき その白さがいっそう増して 触れると蝋のように硬くなっていた わたしはそれが美しいと思った

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