2018-04-29 1170 Wirklichkeit 触れられない存在がより一層遠ざかってゆく 倦怠はなにも産まない なにも育たない 進むことも戻ることも出来ないのは はじめから一度もそこにいなかったから 川面を躑躅の花が 桃色の小舟のように流れてきて そのうち波にもまれて消えていった 赤子の丈ほどもありそうな魚の泳ぐ影