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あの街へ行く理由がなくなって久しい 彼はまた戻ってきたけれど 会いにいく理由はない ひとを愛することに根拠や理由が必要とは思わないけれど それでも
衝動だけで走り出せた頃に出会えてよかった もう想い出でしかない 同じ時代 同じ世界で生きているとしても すっかり変わってしまった街の片隅で あのひとをもう 愛せない