1300

まだ人通りの少ない日曜の朝の駅

靴の音がやけに響く階段を降りて また上って 自販機で切符を買い 指定された乗り場を目指す

好きなひとのところへ 会いにゆくのはひとりで

たとえそこに彼がいなくても

もうこの世にいないときでも


定刻通りに 予め定められた列車が来るというのは なんと素晴らしいことだろう

平穏無事な営みが取り戻されるように 闇に包まれた地に光がもたらされるように

f:id:mrcr:20180906190350j:plain