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本当は会えないことをわかっているのに せめてと約束だけを取り付けたままでいて 不誠実であることに躊躇いもしないのは あの人がわたしに素っ気ないからではなく わたしの我儘 会えなくなったと伝えたら 彼は厄介なことが無くなったときっと胸を撫で下ろすだろう そして彼はそのことをおくびにも出さない そういう人だから

もう少しだけ夢が見たい この夢は醒めることを知っているから 好きなとき目醒めさせてほしい