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幾つかの通り過ぎていった景色を思い出して 継ぎ接ぎの記憶を辿れば 短い夏が出来た 初めて出会ったのは雪の日だったのに ぜんぶ夏になるのはどうしてなのだろう たった500日ぽっち 2年にも満たない時間 わたしは確信している ふたりが流れていた河がもう二度と交じりあわないことを 執念深く探し続けていた宝物が 今ではもう何処にもないことを すべて蜃気楼だったことも