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汗ばんだ背中を手で撫ぜたときの感触を思い出していた 
会議は終始水の掛け合いで終わり なにも生まれなかったし 壊されたものもこれといってなかった もしかするとそれ自体が夢だったのかと錯覚するほどの退屈 沈黙していることが賢明だと考えられたので 黙って傘をさして座っていたのだけど 誰も気にしていないようだった

水浸しになった部屋は不愉快な臭いが漂い ぜんぶ漂白されたらいいのにと思った