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宝石店へ行く 若い男女や それほど若くはない男女が大勢ショーケースの前で仲睦まじく並んでいたので あまり邪魔にならないよう端から見ていたら 愛想の良い店員が声をかけてくれたので ネックレスを出して見せてもらった 金具はプラチナかゴールド 石は無色透明のダイヤモンドのみでつくられた貴金属が陳列された白いショーケースはまばゆいばかり 何年か前にあの有名な映画のタイトルにもなった宝石店を訪れたときは 店内の照明が薄暗くてよく見えなかったので あまり覚えていないけど 明るい場所で見る方が断然いいと思った 大抵は蛍光灯の下にいるので
普段 アクセサリをつけることが滅多とないのは なんとなく顔周りがごちゃごちゃして見えるように思うからだ 派手な顔ではないが 口紅を塗ればもうかなり出来上がったような気がするし そこへ更にピアスやネックレスやらをつけるとうるさくて仕方ない バランスを取るのが難しいのだ すてきなネックレスが似合っているひとが羨ましいと思う そういったアクセサリと出会うこともまた 足に合う靴を見つけるのと同じくらい難しい