かもしれない というのは わたしがそのような選択を望んでいないからだ
才能は無かった クロッキーはいつもバランスが取れないし 見たままを忠実に描くなんて出来なかった 絵の具を混ぜて色を作り出すのはそれなりに上手くやれたけど それだけだった というか 貧しさに耐えたり なにかを引き換えたりしてまでも描きたいものはなかったから 残念だけど 教師や親の判断は正しかった
それでも未だに新しい画材を選ぶときはわくわくするし 使うときは期待で胸がはずみ 思い通りの色が塗れたときは本当に嬉しい とても綺麗な言葉と音 そして明確な意味を持った文章が書けたときのように嬉しい