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いちご水と聞くと思い出す女性がいて それは飲み物ではなく歌の名前のことであり 彼女とその話をしたのは まさにピンク色の炭酸水を飲んでいたときだった あのピンク色の炭酸水が何味だったのか 苺ではなかったはずだ 確かめようにももう店が無いからわからないのだけど

北国の言葉特有のイントネーションで話す彼女の大きな瞳は 世界の光を映してきらきらしていた